恋も仕事も、人生も。 悩みを抱え、迷い、それでも前に進む。 そんな等身大の女性たちの日常
主演は、小泉今日子!
古書店「モチの家」の女主人、トン子。 料理を愛し、悩みを抱えた女たちを温かく見守る。 その包容力あふれる姿に、誰もが心を奪われる。
豪華共演!
沢尻エリカ、前田敦子、鈴木京香… 個性豊かな女優たちが集結! それぞれのキャラクターが織りなすドラマは、 観る者の心を揺さぶる。
「手紙」の生野慈朗監督が描く、大人のための物語。
美しい映像と繊細な演出で、 登場人物たちの心の機微を描き出す。 「食」通して、人生の喜びと哀しみを味わう。
主な登場人物
餅月敦子:小泉今日子
・古書店を営み、料理が得意な女性。悩みを抱えた女性たちの心の拠り所となる。
鴨舌美冬:鈴木京香
・かつて女優として活躍していた女性。
小麦田圭子:沢尻エリカ
・恋愛に臆病な書籍編集者。
白子多実子:前田敦子
・料理が苦手で夫に別れを告げられた主婦。
茄子田珠美:山田優
・結婚を意識し始める女性
米坂ツヤコ:壇蜜
・ミステリアスな雰囲気を持つ女性
豆乃・リサ・マチルダ:シャーロット・ケイト・フォックス
・日本での生活に戸惑いを感じながらも、新しい文化に触れようとしている。
ストーリー
古びた日本家屋の古書店「モチの家」の女主人、トン子。
料理をこよなく愛する彼女の家には、
恋や人生に迷える女たちが夜な夜な集まってくる。
トン子を担当する編集者で男を寄せつけないドドこと小麦田圭子、
ドドの飲み仲間であるドラマ制作会社の白子多実子、
求められると断れない古着屋店員の本津あかり、
いけない魅力を振りまくごはんやの女将・鴨舌美冬ら、
年齢も職業も価値観もバラバラな彼女たちを、
おいしい料理を作って迎え入れるトン子だったが……。
小泉今日子主演の『食べる女』、タイトルからして、ずいぶんとストレートな映画だなと思った。でも、よく考えたら、世の女性なんてみんな食べる女!好きなものを食べて、美味しいものを求めて、生きる喜びを感じてる。
この映画は、ただ単に「食べる」ということを描いてるだけじゃない。女たちの生き方、心の奥底にあるもの、そして何より、女同士の友情を、美味しい料理を囲んで見せてくれる。
小泉今日子演じる敦子の、あの包容力!まるで我が家に招かれたような、ホッとする温かさがある。でも、ただ優しいだけじゃない。どこか達観したところがあって、女たちの悩みを聞きながら、そっと背中を押してくれる。そんなところが魅力的。
映画の中で印象的だったのは、女たちが集まって食事をするシーン。それぞれの持ち場で生きている女たちが、肩を並べて食事をする。その姿は、なんだか私を元気づけてくれる。
もちろん、恋愛の話も出てくる。でも、この映画の恋愛は、ドロドロしたものではなく、あくまで人生の一つのスパイス。女たちは、恋愛を通して成長し、自分を見つめ直していく。
この映画を観て思ったのは、女ってすごいなってこと。どんなに辛いことがあっても、美味しいものを食べて、友達と笑い合えば、また明日から頑張れる。
「食べる女」、一見すると軽い映画に見えるかもしれないけど、実は深いテーマが隠されている。女の人生、そして生きることの喜びを、じんわりと教えてくれる作品だと思う。
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